50後半オヤジのオーストラリア一周 アドベンチャーツーリング  ~ブルーム⇒カレヒーニ~

2023年11月28日ツーリング

50後半オヤジが一念発起で挑むオーストラリア アドベンチャーツーリング。
2023年9月からオーストラリアに滞在してツーリングを実行。
本番編では、その内容をレポートします。

10/12~14 ブルームのバックパッカーホステルへ

西オーストラリアの北部エリアはキンバリー地区と呼ばれ、その中でこのブルームという街はこのエリアの観光拠点となっている。今日はそのブルームまで走り、そこにあるバックパッカーホステルに3泊滞在する。
このブルームにはバイクショップもあるので、ギブリバーロードでエアクリーナーがかなり埃をすっているはずなので、クリーナーとエアクリーナー用オイルを入手してメンテナンスするためだ。

ブルームのバックパッカーホステルに到着。東海岸ではバックパッカーに年齢制限があるところが多かったが、ダーウィンやこの西オーストラリアは年齢制限がないパックパッカーホステルも結構あるようで助かる。
チェックイン後、早速バイクショップへ。カワサキのディーラーのようだが想像していたよりこじんまりとした店で、オーナーにエアクリーナーメンテナンスキットが欲しいと言ったがどうも無さそう。するとカー用品店が近くにあり、その場所とおすすめ商品を教えてくれた。
礼を言ってその店へ。目当てのキットもあったので購入してホステルへ戻りエアクリーナーを掃除した。湿式なので洗った後は丸一日自然乾燥しておくことした。

バイクのメンテナンスを一通り終えたら、残りの滞在日は近くの観光ポイントをぶらっと歩いてみて周った。

4日間の走行距離 約200km (Willare ~ Broom、Broom近郊)

10/15 灼熱の西オーストラリア北部

ブルームのバックパッカーホステルをチェックアウトし、西海岸を南下する。今日の宿泊地はEighty Mile Beachというところのロードハウス兼キャラバンパークを予定。
その辺りの天候を調べてみると晴れ、気温はなんと43℃。こんな気温あまり経験したことがない。
実際、そこに向かって走っている途中は、無茶苦茶暑い。100km/h以上のスピードで走っているのに風は熱風。ヘルメットのシールドは暑くて開けられない。感覚的には真夏にファンヒーターの前に座っているような感じ。
キャラバンパークに昼過ぎに到着した。名前はSand Fire(砂の火)。暑いからこの名前なのか?

テントを張ったが暑くて外にいられない。

ロードハウスで1.25L(日本では1.5Lだが、オーストラリアではこの容量)のコーラを買うが、一瞬で飲む干す。もう一本買ってロードハウスの中のテーブルに座って時間つぶししてもいいか店員に聞くとOKとのことなので、日が暮れて少し涼しくなるまでこのエアコンのきいた場所で涼ませてもらうことにした。

この暑さはマジで殺人的な暑さ。日本で35℃くらい猛暑日に暑い暑いと言っていたのがウソみたいな暑さ。ロードハウスのテレビで天気予報やっていたが、オーストラリ全土でこの辺りだけが気温分布が最上級の紫色になっているではないか。暑いはず。
ロードハウスにあまり長居できないので、夕方にはテント近くに戻るが、暑さに加えハエの襲撃が。やつら人の顔に集中してたかってくるので、滅茶苦茶ウザい。まあ、ハエは今始まったことではないのだが、テントに戻ると今度は蟻の襲撃が。すごくちっちゃい蟻がバッグ中にまで大量に入り込んでいる。無数にいるので払ってもきりがない。もう諦めた、好きにしてくれ。

テントの横の林の中でゴソゴソ物音が。見るとワラビーがこっち見てる。かわいい。

暑くて夕食を作るのも面倒だが、腹も減ったので簡単に作れるインスタントラーメンを作り、冷ましてから食べた。

本日の走行距離520km(Broom ~ Eighy Mile Beach)

10/16 カレヒーニ国立公園(Karijini National Park)へ

昨日のキャラバンパークで話しかけられた男性と雑談した際、南に行くならカレヒーニ国立公園がお勧めだよ、と教えてもらったので、距離は伸びるが西海岸を離れて寄り道してみることにした。
そうそう、オーストラリアをバイクで旅してるとやたらと話しかけられる。バイクで旅していることが珍しいようだ。日本にいるときはもっとバイクでツーリングしている人がいるかと思っていたが、確かに道路を走っていても殆ど遭遇していない。遭遇するのはキャンピングトレーラーを引っ張っている車ばかり。確かにキャンピングトレーラーの方が全然快適そうだ。

テントを撤収し、国道1号線を外れカレヒー二国立公園の方へ。標高が少し上がっている?のか昨日よりも走っていて若干涼しいような気もする。それでも暑いので途中のロードハウスでアイスクリームを買って食べる。

そもそも昨日までの気温が異常すぎる。43℃って何?

カレヒーニ国立公園

国立公園内にあるトムプライスというところのキャラバンパークに到着。
通常なら2日かけて走る距離だが、早くキャンプ場についても暑くて苦しいだけなので、涼しくなる夕方まで走り続けた結果、一日で目的地に到着。その結果、一日で走る距離の最高記録到達。

本日の走行距離686km(Eighy Mile Beach ~ Tom Price)

10/17 灼熱の暑さ舞い戻る

Tom Priceを出発し、今日はまた西海岸の国道1号まで戻ったところにあるロードハウス兼キャラバンパークが目的地。距離は大したことないがダート走行があるのと、そこを超えると当分キャンプ場がなさそうなのでここにした。
走りにくいダートをしばらく走り、ようやく舗装路へ。国道一号も間近。しかし、なんか暑い気がする。いや、間違いなく暑い。目的地には昼過ぎに着いたが、こんな場所でこの時間からテントなんて暑くて張れない。仕方ないので涼しくなるまで走り続ける作戦に変更。
西オーストラリアの北部の暑さは異常だ。おまけに給油のためのロードハウス間の距離が300km前後ととても長い。地図を見ると地名が書かれたところが300km前後で記載されているので町があると思っていたが、町はおろか人が住んでいそうな住居すらない。ロードハウスがポツンと一軒あるのみ。そんな中そろそろガソリンがやばくなってきたのでやっと現れたロードハウスに入ると、なんと停電で給油ができないとのこと。いつ復旧するかわからないし、こんな暑いところにじっとしていられない。
幸い次の町までは120kmぐらい。タンクに残ったガソリンからするとギリギリ。でも行くしかない。最悪たどり着けなかった場合は、ヒッチハイクして町まで行きジェリ缶に給油してまたヒッチハイクで戻るしかない。本当に何が起こるか分からない。常にジェリ缶には燃料を入れておくべきと思い知らされた。
結局、燃料警告灯を点滅させながらカーナボンという街にたどり着いて無事給油。ヒッチハイクせずに済んだ。給油のあと、街にあるキャラバンパークに到着。
このどうしようもなく暑いエリアから逃げるように今日も一日で600km以上走った。

本日の走行距離652km(Tom Price ~ Carnavon)