50後半オヤジのオーストラリア一周 アドベンチャーツーリング  ~シドニー⇒日本~

2024年1月11日ツーリング

50後半オヤジが一念発起で挑むオーストラリア アドベンチャーツーリング。
2023年9月からオーストラリアに滞在してツーリングを実行。
本番編では、その内容をレポートします。

11/25 ~ 12/4 シドニー滞在

シドニーへ到着した後、日本への帰国日までは2週間弱あるのでシドニーの民泊に滞在し、バイクの売却や任意保険の解約などの手続きを行った。

バイクは購入したショップにバイバックしてもらった。愛着があったので売るのは辛かったが、購入した店舗でるということと、ピカピカに綺麗にしておいたおかげで希望通りの価格で買い取ってもらった。
その結果、当初は日本で所有しているアフリカツインを輸送するつもりでいたが、輸送費などを考えるとバイクにかかった費用はかなり少なく済んだ計算になる。

バイクの売却が想定以上にすんなり済んだので、帰国日まではシドニーを街ブラして時間をつぶした。

12/5 ~ 12/6 日本へ帰国

帰国便もマレーシア航空でクアラルンプール経由便。
出発時刻が13時であるが9時ごろに空港に着いたのでチェックインしてさっさとプライオリティ・パスを使ってラウンジ巡りでもしようかと思ったのだが、なんとチェックインカウンターが出発2時間前までオープンしないことが判明。
成田空港だとその航空会社のチェックインカウンターに行けば、早い時間でもチェックイン手続きしてくれたのだがここの空港は便によってカウンターが変わるため手続きしてもらえなかった。
結局、早く空港に着いたもののカウンターがオープンする11時ごろまでカウンター前で時間をつぶす羽目に。

ようやくカウンターがオープンし、さっさと手続きを済ませいざラウンジへ。
朝から何も食べてなかったので、レストランで朝食を食べた。

お腹も落ち着いたので、デザートとアルコールで一服。

出発時刻が近付いてきたので、少し早めに搭乗ゲートに行くが、そこには人がまばら。
おかしいなと思っていたら係員がこちらに来て、直前にゲートが変更になったとのこと。ラウンジで寛いでいたので全く分からなかったようだ。
変更後のゲートが結構離れていたので、ギリギリまでラウンジで粘っていたら間に合わなかったかも。危ない危ない、最後の最後に飛行機乗り遅れたら笑い話にもならないところだった。

無事機内に乗り込み、離陸。
長いようで短かった3カ月のオーストラリア滞在。
さようならオーストラリア。

さいごに ~オーストラリアツーリングを終えて~

この冒険を実行する決断に至った経緯を簡単にお話すると、それは2年前に会社を早期退職したことがきっかけである。

実際のところ、海外ツーリングのために退職したわけじゃない。
大学卒業後30年近く自動車メーカーにエンジニアとして勤めたが、50歳の節目に役職定年かもしくは関連会社への転籍の選択肢が提示されたため転籍を選んだ。
その後、その会社に転籍して4年ほど経った時に自分の関わる仕事上で絶対に譲れない道義に反する出来事が発生した。自分は聖人君子でもないし綺麗事を言うつもりも毛頭ないが、仕事をする上で絶対越えてはいけない一線というものがあると思う。そこの職場はその一線を越すことに何の抵抗もない雰囲気があった。色々抵抗してみたものの感覚がズレた組織の力には太刀打ちできず、このままそこで働き続けることに疑問を抱くようになり相当悩んだ末に自ら退職を申し出た。(残念なことに、後にその会社はそういう風土が引き起こした不祥事により新聞の一面を飾ることになってしまったのだが…)

退職した当時は会社に対する不信感によるモヤモヤした気持ちもあったが、個人的には今はとても感謝している。退職したおかげでずっと心の奥に引っかかっていた昔からの夢が現実味をおび、実行したことでこんな素晴らしい体験が出来たのだから。

もし、その時に退職を決断していなければ定年退職するまできっとそのまま会社員生活を続けていたと思う。若い頃からの夢である海外ツーリングを諦めていたわけじゃない。いつかはきっとやろうとは考えていた。しかし、いつかやろうはきっとやらない。やらなくても自分に言い訳が出来るし。時間がなかった、体力がなくなったなど。

きっかけはネガティブだったけど、結果は人生にとって非常にポジティブになったので結果オーライ。

会社勤めを続けていたら、絶対に味わえない達成感や感動が今回の旅にはたくさんあった。
自動車メーカーに勤務していた頃は仕事も楽しくやりがいもあった。そこそこの達成感も味わってきたつもりではあるが、今回はそれとは全く次元が違う。
海外旅行も会社の休暇を利用してこれまで何度も色んな国へ行ったが、これほどの感動を味わえた旅は無かった。それほど特別な旅だった。
個人的にはこういう冒険旅行は若いうちに経験するのが本来は良いと思う。
こういう旅は人生観に大きく影響し、その後の人生がきっと豊かになると思うので。

一方で、お金や時間の問題で若いうちにやりたくても出来なかった人もいると思う。やりたいと思いながらも時間だけが過ぎ、気が付くと50代になっていた。
自分もそうであった。

子育てもひと段落がつき、経済的な余裕も少し出てきたし自分もやりたかったことに挑戦してみたいがもう年だからと諦めている人がいるとしたら、それはとても勿体ないことだと思う。
年をとってからでも挑戦することは出来るし、理想通りに出来なくても何もやらないまま人生終わるよりよっぽど良い。ただ、今回のような冒険旅行は体力の観点からも実行できる年齢は限られるので、その点は計画を練る段階で注意が必要だけど。

旅の記録をブログに書いてはみたものの実際に自分の目で見たものや肌で感じたものに遠く及ばない気がする(文章力の問題?)。だからこの楽しさを味わうには自ら体験するしかない。

もちろん費用もかかるがやりようはある。
費用を作るために日常生活において多少の工夫や犠牲をしてでも代え難い感動と人生における貴重な経験を得ることが出来ると個人的には思う。

ただ、実行に移すのにあたり何より一番大事なのは家族の理解かもしれない。
私の場合、幸いにも退職から冒険旅行実行まで家族の理解があり背中を押してくれたから実現出来た。本当に有難いことだと思う。改めて家族に感謝。

さて、次はどこに行こうかな。

最後まで読んでいただきありがとうございました。